ゲーム開発者のナカノです。
VR・ARアプリの開発を始めようとされている方におすすめのPCをご紹介します。
私は約8年ゲーム開発をしており、VRゲームの開発も4年前から始めました。
またVRゲームはもちろんのこと、最近ではARアプリの開発やARマーケティングの仕事もしています。
今回の記事では、私の経験からVRアプリ開発とARアプリ開発に分けてオススメPCをご紹介しますので、最後までご一読ください。
目次
VR/ARアプリ開発について
VR/ARアプリ開発プラットフォーム
開発プラットフォームは多種多様ですが、VR/ARアプリ開発で使用される基本無料のゲーム開発プラットフォーム「Unity」「UE4」をご紹介します。
Unityは、アメリカのユニティ・テクノロジーズ社が提供する、ゲーム開発プラットフォームです。
プログラミング(JavaScript・C#・Boo)ができる方はUnityをおすすめします。
国内ではUnityの開発者が多いため、UE4に比べて日本語のドキュメントやチュートリアルが多いのが特徴です。
ロースペックPCでも開発を始めやすいことも人気の一つだと思います!
UnrealEngineは、Epic Gamesによって開発されたフォトリアルなビジュアルと没入的体験を作り出す高度なリアルタイム3D 制作プラットフォームです。
プログラミングの知識が少ない方、もしくはビジュアルにこだわりたい方におすすめです。
UnrealEngineには、ブループリントという機能があり、従来プログラムを書く必要があるところをボックスを紐でつなぐことで直感的にゲームの仕組みを作ることができます。
VRテンプレートが標準で搭載されているためVR開発を簡単に始めることができます!
VR開発の特徴
VRアプリ開発は、基本的にゲームエンジンとVR空間を行き来することが当たり前になります。
そのためPCは計算処理に優れているとコンパイル速度が上がり目に見えて開発効率があがります。
さらにPCVRを購入した場合は、特殊な端子(HDMIやDisplayPort)で接続が必要になることがあるのでそこに注目してみましょう。
AR開発の特徴
ARアプリ開発は、VRアプリ開発とは違いプラグインが少ない傾向にあるので開発難度がVRよりもやや高いです。
使用するPCはVR開発と比べるとそれほど描画処理を必要としません。
Unityで開発されたVR/ARゲーム
- ジョブシミュレーター
- ビートセーバー
- Superhot
- VRChat
- Cluster
- VARK
- ポピュレーションワン
- ポケモンGO
など
UE4で開発されたVR/ARゲーム
- Vader Immortal: A Star Wars VR
- Robo Recall: Unplugged
- Oculus First Contact
- Moss
- Creed: Rise to Glory
- Dance Central VR
- ソードオブガルガンチュア
など
VR/ARアプリの開発に必要なPCスペック
Unity公式
こちらはUnityの公式サイトで紹介されているOculus開発者向け推奨スペックです。
ただ、あくまでも最低スペックなのでこのスペック通りのPCでは快適な開発ができないので気をつけましょう。
構成 | Unity公式 Oculus開発者向け推奨スペック(2022.1現在) |
---|---|
GPU | NVIDIA GTX 1050Ti/AMD Radeon RX 470 以降 |
CPU | ARM 64 ビット (Snapdragon XR2) |
UE4公式
こちらはUE4の公式サイトで紹介されている開発者向け推奨スペックです。
ただ、こちらもUnity推奨スペックと同様に、あくまでも最低スペックなのでこのスペック通りのPCでは快適な開発ができないので気をつけましょう。
構成 | UE4 ver4.27 公式推奨スペック(2022.1現在) |
---|---|
GPU | DirectX 11 または DirectX 12 対応のグラフィック カード |
CPU | Quad-core Intel Intel または AMD、 2.5 GHz またはそれ以上のプロセッサ |
RAM | 8GB |
筆者のPCスペック
私が個人で使用しているPCは2016年に購入以来、徐々に中身をアップデートしています。
つい先日、友人にRTX 2070をもらいRTX 1060から載せ替えました。
構成 | 筆者のPCスペック |
---|---|
GPU | NVIDIA GeForce RTX 2070 |
CPU | Intel Core i7-9700K |
RAM | 32GB (16GB×2 / デュアルチャネル) |
Unreal Engineを触っている時に、描画速度が遅いと感じることがあるのでもう少しGPUが欲しいところです..!
VR/ARアプリ開発用おすすめPC
VR開発は常にハイスペックを要求されるためコストパフォーマンスに優れているPCを選びました。
AR開発はAndroid OSでの開発が多いと感じたのでAndroidStudioの推奨スペックを参考にしながら選びました。
VR開発用おすすめPC 3選
1位:G-Tune HP-A-3080Ti
G-Tune HP-A-3080Tiは、驚異のグラフィック体験を実現する高性能グラフィックスを搭載。
強力なパフォーマンスでゲームやライブ配信も快適に動作します。
お金に余裕がある方はこのPCを購入すれば間違い無いです!
OS:Windows 10 Home 64ビット (DSP) CPU:AMD Ryzen™ 7 5800X プロセッサー グラフィックス:GeForce RTX™ 3080 Ti メモリ容量:32GB (16GB×2 / デュアルチャネル)M.2 SSD:1TB (NVMe) ハードディスク:4TB ドライブ仕様:DVDスーパーマルチドライブ (スロットイン) 電源:1200W/AC 100V(50/60Hz)【80PLUS® GOLD】 本体重量:約18.7kg 保証期間:1年間無償保証・24時間×365日電話サポート WEB価格:406,780円
2位:G-Tune EN-Z-3060Ti
G-Tune EN-Z-3060Tiは、費用をできるだけ抑えて開発を始めたい方向けのPCです。
このPCであれば開発の他に、実況配信・動画編集・ゲームなども快適に作業をすることが可能。
ただ上でご紹介したG-Tune HP-A-3080Tiと比べるとやや快適さは劣ります。
OS:Windows 10 Home 64ビット CPU:インテル® Core™ i7-11700K プロセッサー グラフィックス:GeForce RTX™ 3060 Ti メモリ容量:16GB (8GB×2 / デュアルチャネル)M.2 SSD:512GB (NVMe) ハードディスク:2TB 無線:インテル® Wi-Fi 6 AX201(最大2.4Gbps対応 / IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n) + Bluetooth 5モジュール内蔵 電源:700W/AC 100V(50/60Hz)【80PLUS® BRONZE】 本体重量:約12.9kg 保証期間:1年間無償保証・24時間×365日電話サポート WEB価格:252,780円
3位:DAIV 7N [Windows 11]
DAIV 7N [Windows 11]は、開発できるPCを持ち運びたい方向けのノートPCです。
やや高価ですがこれ一台で心置きなくVR/AR開発をすることができます。
ハイエンドデスクトップPCの能力をノートサイズに凝縮した最高のノートPC。
OS:Windows 11 Home 64ビット CPU:インテル® Core™ i9-11900K プロセッサー グラフィックス:GeForce RTX™ 3080 Laptop GPU メモリ容量:32GB (16GB×2 / デュアルチャネル)M.2 SSD:1TB (NVMe Gen4×4) パネル:17.3型 4K-UHDノングレア (Adobe RGB比100%/ LEDバックライト) 無線:Killer™ Wi-Fi 6 AX1650i (最大2.4Gbps/ IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n) + Bluetooth 5モジュール内蔵 ※連続160MHz帯域 Wi-Fi 6対応機器が必要です WEBカメラ:100万画素 動作時間(標準バッテリー使用時最大):約 2.0時間 本体重量:約 4.65kg保証期間1年間無償保証・24時間×365日電話サポート WEB価格:494,780円
AR開発用おすすめPC 3選
1位:G-Tune HM-A-3060Ti-L
G-Tune HM-A-3060Ti-Lは、AR開発にもってこいのPCです。
冒頭でもご説明した通りARアプリ開発は、VRアプリ開発に比べて描画処理をあまり必要としないため、このPCで十二分に開発を行うことができます。
本格的に開発を始める方には購入をオススメする一台です。
OS:Windows 10 Home 64ビット CPU:AMD Ryzen™ 5 5600X プロセッサー グラフィックス:GeForce RTX™ 3060 Tiメモリ容量16GB (8GB×2 / デュアルチャネル)M.2 SSD:512GB (NVMe) 無線:インテル® Wi-Fi 6 AX200(最大2.4Gbps対応 / IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n) + Bluetooth 5モジュール内蔵 電源:700W/AC 100V(50/60Hz)【80PLUS® BRONZE】 本体重量:約10.6kg 保証期間:1年間無償保証・24時間×365日電話サポート WEB価格:192,280円
2位:G-Tune PM-B
G-Tune PM-Bは、あまり予算がない方向けのエントリーPCです。
ゲームマシンとしてもライトユーザー向けとなっており、AR開発も問題ないでしょう。
ただ、やはりG-Tune HM-A-3060Ti-Lと比べると快適さは劣ります。
ぜひ比較してみてください。
OS:Windows 10 Home 64ビット CPU:インテル® Core™ i5-11400F プロセッサー グラフィックス:GeForce® GTX 1660 メモリ容量:16GB (8GB×2 / デュアルチャネル)M.2 SSD256GB (NVMe) 無線:インテル® Wi-Fi 6 AX200(最大2.4Gbps対応 / IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n) + Bluetooth 5モジュール内蔵 電源:500W/AC 100V(50/60Hz)【80PLUS® BRONZE】 本体重量:約10.3kg 保証期間:1年間無償保証・24時間×365日電話サポート WEB価格:137,280円
3位:G-Tune E7 [Windows 11]
G-Tune E7 [Windows 11]は、持ち運び可能なノートPCです。
出張や移動が多い方はこのPCがあれば問題ありません。
AR開発もこれ一台で十分です。
OS:Windows 11 Home 64ビット CPU:インテル® Core™ i5-11400H プロセッサー グラフィックス:GeForce RTX™ 3060 Laptop GPU:メモリ容量16GB (8GB×2 / デュアルチャネル)M.2 SSD512GB (NVMe Gen3×4) パネル:17.3型 液晶パネル (ノングレア) 無線:インテル® Wi-Fi 6 AX201 (最大2.4Gbps/ IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n) + Bluetooth 5モジュール内蔵 WEBカメラ:前面 - 100万画素 動作時間(標準バッテリー使用時最大):約 5.5時間 本体重量:約2.59kg 保証期間:1年間無償保証・24時間×365日電話サポート WEB価格:192,280円(セール中)